月齢別赤ちゃんにおすすめの絵本
ピヨ太もついに10ヶ月になったので、これまでに反応がよかった絵本をまとめてみます。
0歳2ヶ月〜コントラストが強い・顔つき絵本
新生児・1ヶ月のうちは視力が発達してないので、絵本は2ヶ月ぐらいからでいんじゃないかと思います。育児書によると2ヶ月になれば人間の顔がぼんやり判別できたり、コントラストの強い色や線などは認識できるようになるそうなので、そういう絵本を見せるようにしていました。赤ちゃんは近視なので顔から20センチくらいの距離が良いとのこと。
しましまぐるぐる
コントラストが強めで顔がついているという、まさに赤ちゃん好みの要素を取り込んだ絵本。PDCAの末にこのデザインを作ったぞという学研プラスの気概を感じます。しかし、同じく研究者PDCA系絵本である『もいもい』『Sassyのあかちゃんえほん』シリーズ、2匹目のドジョウをねらったと思われる『あかあかくろくろ』も見せてみたのですが反応がいまいち。子ども心をつかむには科学だけではない何かが必要なのだなあと思いました。
2〜3ヶ月の頃、この絵本を読むと足をバタバタさせて喜んでいたので、毎日読み聞かせをしているうちに、親の頭がしましまぐるぐる状態になり、だんだんわけがわからなくなりました。しましましま、ぐるぐるぐる、しましましましま〜
しかし9ヶ月ぐらいになるとそんなに面白くないみたいで、他の絵本のほうが反応が良いです。あんなに好きだったのになんて移り気が早いんだ、ガッデム。
じゃあじゃあびりびり
赤ちゃん絵本界のド定番、不動のロングセラー。親としては作者まついのりこ氏の印税はいかほどであろうかと野暮なことを想像してしまい、この程度なら自分でもできそうだなぜと思って切ってみたのですが全然うまくできませんでした。のりこ上手いな。のりこマジリスペクト。
コントラスト強めの色彩と語感のおもしろさはもちろん、この絵本のよいところは大きさであります。赤ちゃんが自分で触りたい、持ちたいと思うコンパクトサイズ。そしてボードブックなので舐めようがかじろうが親も安心できる。とりあえず赤ちゃんにとっては絵本はかじるものなので、赤ちゃん向け絵本を出す出版社はボードブック一択であることを肝に命じていただきたいですね。
フィッシャープライス めくってモー!おでかけ布えほん
フィッシャープライス めくってモー!おでかけ布えほん M4060
- 出版社/メーカー: マテル(MATTEL)
- 発売日: 2008/05/25
- メディア: おもちゃ&ホビー
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3ヶ月になると見えるものに自分で手を伸ばして舐めて確認するようになります。かくして我が家の絵本もすべてベロベロ舐められているわけで、なんか衛生的によくないので布絵本を買ってみることにしました。ちなみにこれを選んだのはアマゾンのプライムナウで2時間で届けてもらえたからです。リングつきでベビーカーにも取り付けられるし、赤ちゃんがしゃぶろうが洗濯機で丸洗いできるので便利。
字はついていないので親が勝手に創作して読み聞かせをするのですが、夫の創作したのは牧場の動物たち(牛、鶏、豚、馬、羊)が我こそはカレーの具材に最適であるとプレゼンしたあげく「さあ、今日はどのカレーにする?」と呼びかけるブラックな話だったので、情操教育に良くないような気がしました。牛には紐とラトルがついており、息子はずっと牛をなめています。やっぱりカレーは牛か。牛がいいのか。
0歳6ヶ月〜短期記憶をくすぐる仕掛け絵本
3ヶ月ぐらいまでは人間というよりエイリアンに近い感じですが、5〜6ヶ月になると明らかに人間らしくなり、感情や主張が芽生え、体を自分の意思で動かせるようになってきます。
6ヶ月になると短期記憶ができるようになるらしく、隠れているけどそこにいるということが分かるようになります。つまり前後の違いというのを楽しめるようになるということ。息子も最初は「いないいないばあ」をしても無反応だったのですが、5〜6ヶ月ごろから笑うようになりました。
いないいないばあ
この本も3ヶ月ごろは無反応でしたが、9ヶ月のいまでは表紙を見せるだけで喜ぶお気に入り絵本となりました。息子は「ばあ」のところで「アー!」と声を出しています。
1967年の出版以来の大ベストセラーということで、心なしか表紙の「くまちゃん」にも貫禄が感じられます。
いないいないばああそび
えーどうですか、この表紙。絵柄が古臭い、ださい、さらに絵本に出てくる母親像が昭和。パーマをかけてエプロンをして完全に専業主婦前提で描かれちゃってるし、父親はいっさい登場しないし、現代のジェンダー視点ではこんな絵本読みたくねぇ〜!!と絶叫したくなる1冊です。
しかしそんな母のモヤモヤを知らない息子は大層気に入ったらしく、他の絵本を読んでいる最中もこの本をチラチラ見ています。各ページが仕掛け絵本になっていて、パラっとめくると顔が出てくるというのが面白いようです。親戚から「いただきますあそび」「ひとりでうんちできるかな」も譲ってもらい、息子のお気に入りとなっています。
ぼうしとったら
これも短期記憶くすぐり系の仕掛け絵本。帽子をとると意外なものが登場します。tupera tuperaの絵本はデザインが洒落ていて、大人も楽しめる意外性があります。私は大変気に入っているのですが、息子は上記の昭和風絵本のほうが好きみたいです。親子ですでに価値観の相違が発生。
だるまさんシリーズ
経産婦の友人からプレゼントでいただきました。「だ・る・ま・さ・ん・が/どてっ」など前後のページの落差とリズム感が赤ちゃんにウケるようで、6ヶ月を過ぎたあたりからお気に入りの絵本になりました。母親が一緒にどてっと転んでみせたり、びろーんと伸びてみるとより赤ちゃんが喜びます。3冊セットで3000円ぐらいなので、赤ちゃんが生まれたご家庭へのプレゼントとしてもちょうど良い価格です。
0歳9ヶ月〜順序を知る・指先を使う絵本
はらぺこあおむし
- 作者: エリック=カール,もりひさし
- 出版社/メーカー: 偕成社
- 発売日: 2010/08/23
- メディア: ハードカバー
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説明不要のあおむし様です。うちが持っているのはボードブック版なのですが、果物のページの幅が違っていて赤ちゃんでも“ページをめくる体験”ができて喜びます(実際にはページが勝手にめくれた、というのが近いのですが)。9ヶ月ぐらいになると、自分がアクションしたことに対して何らかのレスポンスがある物が面白いらしく、ボタンを押したり、物をひっぱって落としたり、ティッシュを引っ張りまくったりしています。あおむし様では果物に開けられた小さな穴が面白いらしく、9ヶ月になると指先を突っ込んで感触を確かめて遊んでいます。親目線では色彩感覚の素晴らしさに感銘を受けるのですが、0歳児にはそこはどーでもいいらしいです。
いま10ヶ月になったばかりなので、これから先お気に入り絵本ができたら追加していきたいと思いますが、とりあえずこのへんで。赤ちゃんにおすすめの絵本でした。