ヨチヨチ母日記

アラフォーで妊娠・出産した母の日記

妊婦ストーリーは突然に

自分の異変に気づいたのは1月下旬のことでした。

 

異変1 きもちわるい

まず、電車に乗っていると頭がグラグラして気持ち悪くなってしまうことが続きました。あまりの具合の悪さに、駅で休んだり途中下車したりして通勤がつらい。

 

異変2 お酒が飲めない

お酒を飲む気がしなくなりました。それまでは毎日晩酌するのが常だったのですが、付き合いで食事に出かけてもどうも飲みたいという気持ちがしない。

 

異変3 なまにく食べれない

山盛り食べてモトをとるぞーと気合入れて出かけたホテルブッフェでは、好きだったローストビーフを目の前にして食欲がどうにもこうにもわかず、オリンピックに出場したのに棄権せざるをえない選手のような敗北感を味わうことに。なんだこれは。

 

どうも体調が悪いということはわかっていたのですが、それが妊娠によるものだなんてツユほども疑っておりませんでした。結婚していなかったので基礎体温どころか自分の生理周期すらまともに管理したことがない。同世代の既婚の友人たちは妊活アプリを使い、排卵日には夫と励み、病院で不妊治療に精を出し…などという話を聞いていたせいか、自分なぞ妊娠ワールドにおいては蚊帳の外、蚊レベルでしかないのです。当時、転職活動をしようと意気込んでいたため、これはストレスによる自律神経異常かもなーなどと考えていました。

 

そんな中、予定日を過ぎても生理がやってこないため、同居していたパートナーの「考えすぎじゃないの」「そもそも生理ってもう少しあとじゃなかった?」という再三の否定コメント(こういうとき男は本当に妊娠可能性を回避したがる)を受け流し、「念のため念のため」と繰り返しながら妊娠検査薬をレジに運ぶことにしたのです。

 

生理予定日から1週間は過ぎないと正しい結果が出ないということなので、数日してからトイレで検査薬に尿をかけると赤い線がすぐにボワーっと浮かびあがってきました。しかし、この線があまりにもボワーっとしているので、これは果たして正しい結果なのかどうか判別に迷う。検査薬の箱に書いてある赤線はくっきりはっきりしているではないですか。なんかサンプルと違うぞ。

 

とりあえず寝起きのパートナーに「線っぽいのが出たんだけど、これって陽性ってことだと思う?」と確認してみました。ボサボサ髪でパートナーから出た言葉は「おお…これは陽性に見えるね」というなんとも感慨のないコメント。こういうとき、映画では抱き合って喜ぶものだけど、我が家の場合はお互いパジャマのまま、ただ呆然とするあまり。何しろ付き合って6年、再三結婚したいと詰め寄るもグズグズ言って進まなかった人なので、嬉しいとかよりもこれからどうしようという不安が頭をもたげていたのであります。

 

その後、パートナーから出た言葉は一生覚えていることでしょう。

「いやー、びっくり。俺の精子もまだまだやるなって」

 

そこかー!?